コーリーワクチンの開発に成功
1891年、Dr.コーリーは1人の患者さん(ボランティア)を得ました。 患者さんは両頭部、咽頭にがん(肉腫)を持っており、手術したにもかかわらず、がんは再発し急速に大きくなってきていたのです。Dr.コーリーは患者さんの同意のもと、生きている菌streptococcusの培養液を患者さんに注射し、その結果高熱とともにがんは完全に消失してしまったのです。
しかしながら当時は抗生物質がなく、生きた菌を患者さんに使用するのは本当に生か死かのギャンブルでもあったのです。その為、Dr.コーリーはその後、完全に殺菌、消菌した2つの菌Streptococcus pyogenesとSerratia marcescensからなる有名なコーリーワクチンの開発、製造に着手し、成功したのです。
コーリーワクチンは生きた菌を使わないので発病せず、しかしながら発病したのと同じ様な著明な効果を得る事ができる、文字通り歴史的なワクチンです。