免疫治療科で行う慢性感染症の治療について
B型肝炎・C型肝炎の治療が可能である。
治療期間は半年程度である。
重大な副作用がない。
無症候期にも治療が可能である。
B型肝炎・C型肝炎などの慢性感染症
肝炎が引き起こす慢性肝疾患
日本の慢性肝疾患の原因として、C型肝炎が約70%、B型肝炎が約15%と、両者を合わせウィルス性肝疾患が約90%近く を占める。 我が国におけるB型肝炎ウィルス(HBVウイルス)の持続感染者(キャリア)の数は約130~150万人で、うち15%程度が慢性肝疾患を有するとされる。 C型肝炎ウィルス(HCVウイルス)のキャリア数は約150万人~200万人で、うち50%程度が慢性肝疾患を有する。
B型肝炎ウイルスおよびC型肝炎ウイルスの除去は肝癌での死亡率を激減させる
B型肝炎ウィルス(HBV)、またC型肝炎ウィルス(HCV)が非常に危険なのは肝細胞癌を起こすことであり、現在 日本人の肝細胞癌の実に95%はB型肝炎ウイルスおよびC型肝炎ウイルスによって引き起こされている。 さらに肝癌は非常に再発しやすく、根治的治療(局所療法や切除後)においても5年で約80%の再発があるといわれている。 したがって肝癌を発症する以前に、 予防的にB型肝炎ウィルス、C型肝炎ウィルスを除去できれば肝癌で亡くなる患者さんは激減する と考えられる。
より安全な治療法の探究
近年、B型慢性肝炎には、インターフェロン、ラミブジン(ゼフィックス)、アデホビルピボキシル(ヘプセラ)、エンテカビル、水和物(バラクルード)が保険適用可である。 またC型慢性肝炎にはインターフェロン、リバゼリンが保険適用可である。 薬物療法の進歩は非常に喜ばしいことであるが、適応は制限されており、また各薬剤の持つ副作用、耐性ウィルスの出現、治療中止後の再燃・増悪などを考えると、 副作用の少ない、より安全な治療もまた是非望まれる理由である。
治療の流れ
初めての来院
- 問診などの診察 これまでの病状や現状を把握するために行います。
- 血液検査
- エコー検査(肝炎のみ)
2回目の来院
- 初回の検査結果を踏まえた今後の「治療計画」について説明します。 治療計画について疑問や不明点などお気軽におたずね下さい。 ご納得いただければ承認のサインをしていただきます。
治療開始
- 内服薬の処方
- 週に1回の来院 GcMAFと高濃度ビタミンCの投与(1クール8回/約2ヶ月)
定期的な診察及び検査
定期的に診察を受けていただき病状を確認します。
GcMAFの共同研究機関
当治療で使用するGcMAFは、国立大学法人 徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部 堀 均教授と共同研究開発
研究論文
眠っている免疫細胞を活性化する療法「マクロファージ活性化療法」に関連した研究論文です。
治療費
1クール8回/約2ヶ月 | 514,000円 |
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3クール24回/約6ヶ月 | 1,234,000円 |